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お金と契約

買取を副業で始める。
土日で回る形と、回らない形があります。

買取業は副業として始められます。在庫を持てば持つほど資金が要るという性質があるので、始め方を間違えると平日の給料を注ぎ込むことになります。土日だけで成立する形と、しない形を分けて書きました。

先に結論
  • 副業でも古物商許可は必要です。会社員のまま取れます
  • 土日で回るのは予約制の出張買取です。店舗は副業に向きません
  • 商材は貴金属に絞る。相場が公開されていて、換金が数日で済みます
  • 年20万円を超える所得が出たら確定申告が必要です

副業で成立する形

買取業には大きく3つの形がありますが、 副業として成立するのは1つだけです。

副業として成立するか
店舗を構える向きません。平日に開けられないため、家賃が丸ごと損になります。お客様も、開いていない店には二度と来ません
ネットで買い取る可能ですが、非対面の本人確認が必要で手間がかかります。梱包や返送の対応も平日に発生します
予約制の出張買取これが本命です。土日の予約だけを受け、自宅を営業所にします。家賃がかからず、自分の時間で組めます

出張買取を選ぶ場合、許可申請のときに 行商をすると届け出ておく必要があります。 これを忘れると、許可はあるのに出張ができません。 申請書のチェック欄ひとつなので、必ず確認してください。

平日に必ず発生する作業があります 買った品を売り先に流す作業と、電話の折り返しです。 売り先の古物市場は平日に開かれることが多く、 問い合わせの電話も平日にかかってきます。 ここをどう処理するかを決めてから始めてください。 郵送で出せる売り先を持つ、電話は留守番設定にして夜に折り返す、といった形になります。

扱う商材を絞る

副業で最も危ないのは、在庫を抱えることです。 売れるまで現金が戻らないため、本業の給料を注ぎ込む形になります。

だから副業では、換金の速さで商材を選びます。

向いている商材 金、プラチナ、銀。相場が毎日公開されており、 刻印と重さで値段が出せます。 買った翌日には売り先に流せるため、在庫が残りません。 どの家にも眠っているので、機会も多い商材です。
最初は避ける商材 ブランド品、時計、宝石。 金額は大きいのですが、偽物の精度が上がっており、 判断を外すと数十万円の損になります。 売れるまでの期間も長く、副業の資金では耐えにくい商材です。
貴金属の刻印を確認しているところ
刻印と重さ。判断の根拠がはっきりしている商材から始めます。

土日だけの数字

土日の2日間で、1日2件。月8日として月16件。 これが副業の現実的な件数です。

1件あたりの粗利月の粗利
1万円(貴金属のみ)16万円
2万円(+時計など)32万円
3万円(幅を広げた場合)48万円

自宅を営業所にすれば家賃はゼロ、 交通費と広告費を引いても大半が残ります。 副業としては十分な金額です。

ここでも効くのは件数ではなく1件あたりの金額です。 土日という枠は動かせません。 動かせるのは、1軒で何を見られるかだけです。

確定申告と、会社への影響

給与以外の所得が年20万円を超えたら確定申告が必要です。 買取業の所得は「売上 − 仕入 − 経費」で計算します。 買った品の代金は、売れた年の経費になります。 在庫として残っている分は経費になりません。ここを間違える方が多くいます。

会社に知られたくない場合、住民税の徴収方法を 自分で納付にすることで、給与から天引きされる住民税が増えるのを避けられます。 確定申告書の該当欄で選びます。

ただし、就業規則は先に確認してください 副業を禁止している会社はまだあります。 古物商許可は氏名と住所で登録され、 営業所の情報は公開の対象になり得ます。 隠して進めるより、先に確認しておくほうが安全です。

本業にする判断

副業から本業に切り替えるかどうか。目安は3つです。

逆に、この3つが揃っていないうちに本業を辞めるのは危険です。 特に2番目です。買取率が低いまま件数だけ増やしても、走る距離が増えるだけで粗利は増えません。

副業という形は、失敗しても給料があるという点で、 判断を身につけるには良い環境です。 ここで型を作ってから本業に移すほうが、いきなり独立するより確実に進みます。

よくある質問

副業でも古物商許可は必要ですか。
必要です。継続して古物を売買する意思がある以上、副業か本業かは関係ありません。会社員のまま個人で申請でき、手数料は19,000円、審査に約40日かかります。無許可での営業は罰則の対象です。
副業なら店舗と出張のどちらがいいですか。
予約制の出張買取です。店舗は平日に開けられないため家賃が丸ごと損になり、開いていない店にお客様は戻ってきません。自宅を営業所にして土日の予約だけを受ける形であれば、固定費なしで始められます。ただし許可申請の際に行商をする旨を届け出ておいてください。
副業ではどんな商材を扱うべきですか。
金、プラチナ、銀といった貴金属です。相場が毎日公開されており、刻印と重さで値段が出せるうえ、買った翌日には売り先に流せるため在庫が残りません。ブランド品や時計は金額が大きい代わりに判断を外したときの損も大きく、売れるまでの期間も長いため、副業の資金では耐えにくくなります。
確定申告は必要ですか。
給与以外の所得が年20万円を超える場合は必要です。所得は売上から仕入と経費を引いて計算しますが、買った品の代金は売れた年の経費になります。在庫として残っている分は経費にできないため、ここを誤って計算する方が多くいます。
会社に知られずに始められますか。
住民税の徴収方法を自分で納付にすることで、給与から天引きされる住民税が増えるのを避けられます。ただし就業規則で副業を禁止している会社もあり、古物商許可は氏名と住所で登録されるため完全に隠せるものではありません。先に就業規則を確認してください。
平日にやらなければならないことはありますか。
買った品を売り先に流す作業と、電話の折り返しです。古物市場は平日に開かれることが多く、問い合わせも平日にかかってきます。郵送で出せる売り先を持つ、電話は夜にまとめて折り返すといった形をあらかじめ決めておいてください。
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副業という形は、失敗しても給料があるという点で判断を身につけるには良い環境です。その型を、5日間で先に作っておいてください。

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この記事は2026年9月時点の古物営業法および税務の一般的な取扱いをもとに書いています。税務の判断は個別の事情によって異なるため、実際の申告にあたっては税理士にご確認ください。許可の手続きは管轄の警察署にご確認ください。

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