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真贋の見方

金の本物と偽物。
刻印は、本物の保証ではありません。

K18、750、GP。
刻印の意味を覚えるのは1日で終わります。
難しいのは、刻印があるのに本物ではないものを弾くことです。
一覧を出したうえで、現場で実際に見ている順番を書きました。

公開日:2026年8月15日 / 最終更新日:2026年8月15日

先に結論
  • 刻印は材質の申告であって、本物である保証ではありません
  • GP・GF・K18GPはメッキです。ここを外すと丸ごと損失になります
  • 刻印がなくても本物のことがあります(古い品・海外品・修理で消えたもの
  • 現場では刻印 → 磁石 → 比重 → 試金石の順で確かめます

刻印の一覧

日本では「K18」のような表記、海外では「750」のような千分率が使われます。
どちらも意味は同じです。

刻印
意味
純度
K24 / 999
純金やわらかく傷がつきやすい
99.9%
K22 / 916
22金海外のジュエリーに多い
91.6%
K18 / 750
18金日本の指輪・ネックレスの主流
75.0%
K14 / 585
14金アメリカ製に多い
58.5%
K10 / 417
10金安価な量産品
41.7%
Pt950
プラチナPt900・Pt850もある
95.0%
SV925
シルバースターリングシルバー
92.5%

ここまでは覚えれば済みます。
問題は次です。

メッキを示す刻印

同じ「18」でも、アルファベットが1つ付くだけで価値がほぼゼロになります。
買取の現場で一番多い事故が、ここです。

刻印
意味
買取価値
K18GP
金メッキGold Plated。薄い金の膜
ほぼ0
K18GF
金張りGold Filled。メッキより厚いが素材は別
ほぼ0
K18GEP
電気メッキGold Electro Plated
ほぼ0
18KRGP
ロールドゴールド圧延した金を貼ったもの
ほぼ0
「K18」と「K18GP」は、見た目では区別がつきません。 刻印は小さく、摩耗していることもあります。 ルーペで最後の1文字まで読む。これだけで、事故の大半は防げます。

刻印を信じてはいけない理由

刻印は製造者が「この材質です」と申告したもので、第三者が検査した証明ではありません。
日本には造幣局の品位証明(ホールマーク)がありますが、付いている品はごく一部です。

つまり、刻印は自己申告です
750と打った真鍮に金メッキをかければ、それらしい品ができあがります。
実際、海外製の安価な模造品にはこの手のものが混ざります。

逆もあります。
刻印がないから偽物、とも限りません。 古い時代の品、海外で作られた品、サイズ直しで刻印部分を切り落とした指輪。
現場では、刻印のない本物にも普通に出会います。

現場で見る順番

道具を使う順番は決まっています。
安くて早いものからです。

  1. 刻印を読む ルーペで最後の1文字まで。GP・GFが付いていないか。摩耗していれば読めるまで角度を変えます
  2. 磁石を当てる 金もプラチナも銀も磁石に付きません。付いたら中身は別の金属です。ただし付かなくても本物とは限りません
  3. 比重を量る 重さと体積から密度を出します。金は19.3、プラチナは21.4。石が付いた品や中空の品では使えません
  4. 試金石で条痕を取る 石にこすりつけて試薬をかけます。表面のメッキを削って中身を見る方法です。傷が残るのでお客様の了承が要ります
  5. 蛍光X線にかける 傷をつけずに成分が出ます。数十万円の機械なので、開業直後に持つ必要はありません

1と2は、その場で数秒です。
この2つだけで、明らかな模造品はほとんど落とせます

事故になりやすい3つ

起きることなぜ起きるか
ロー付け部分だけ違う指輪のつなぎ目や留め具だけ別の金属。全体の重さで計算すると合わなくなります
中が空洞喜平ネックレスに多い。重さの割に太い、振ると音がする。比重を取ると分かります
石の重さを含めて計算ダイヤや色石の重さを金として計算すると、そのぶん買いすぎます。石を外すか、目安を引きます

どれも、知っていれば防げるものです。
逆に、知らないまま買い続けると、月の利益がそのまま消えます。

古物査定の窓口について

刻印は覚えられます。判断は、手を動かさないと身につきません。

一覧を読むのと、実際に本物と偽物を並べて手に取るのは別のことです。
重さの違い、色の違い、刻印の打ち方の違い。
文章では伝わらない部分に、判断の材料があります。

独学で覚える場合 一覧は覚えられます。ただし、目の前の1点が本物かどうかは自分の買値で確かめることになります
研修を受ける場合 本物と偽物を並べた状態で5日間。道具の使い方と、買わない基準の作り方まで

開業サポートの中身を見る 加盟金もロイヤリティもありません。
5日間の研修と、その中身

よくある質問

K18と750は何が違いますか。
同じです。
K18は日本式の表記、750は千分率での表記で、どちらも金の含有率75%を意味します。
海外製のジュエリーには750のほうが多く使われています。
K18GPは買い取ってもらえますか。
GPはGold Plated、つまり金メッキです。
表面のごく薄い層だけが金なので、貴金属としての買取価値はほぼありません。
デザインやブランドに価値がある場合のみ、装飾品として値がつくことがあります。
刻印がない金製品は偽物ですか。
そうとは限りません。
古い時代の品、海外で作られた品、サイズ直しで刻印部分がなくなった指輪など、刻印のない本物は普通に存在します。
刻印がないときは、比重や試金石で確かめます。
磁石に付かなければ本物ですか。
いいえ。
金・プラチナ・銀は磁石に付きませんが、真鍮や銅など磁石に付かない金属は他にもあります。
磁石は「明らかな鉄系の模造品を落とす」ための一次判定で、それだけで本物とは判断できません。
開業したての頃、蛍光X線は必要ですか。
必須ではありません。
数十万円かかるうえ、扱う量が少ないうちは費用に見合いません。
ルーペ・磁石・比重計・試金石があれば、多くの品は判断できます。
判断がつかない高額品は、無理に買わないという選択が正解です。
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刻印は覚えれば済みます。むずかしいのは、刻印があるのに本物ではないものを弾くこと。手を動かして覚える部分を、5日間でお渡しします。

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この記事は2026年8月時点の一般的な実務をもとに書いています。 刻印の表記や運用はメーカー・製造国によって異なる場合があります。 高額な品の判断は、鑑別機関や成分分析による確認をおすすめします。

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