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売り先と仕入れ

古物市場とは。
参加条件、手数料、当日の流れ。

古物市場は、古物商の許可を持つ業者だけが集まる会員制のオークションです。
一般には公開されていないため、外からは中身が見えません。
このページでは、入るために何が必要か、いくらかかるか、当日は何が起きるかを、実務の順番で整理します。

先に結論
  • 参加には古物商許可が必須。多くの市場は既存会員の紹介も求められる
  • 費用は入会金・年会費・保証金の3つ。金額は市場ごとに大きく違う
  • 売っても買っても手数料がかかる。手取りは落札額そのままではない
  • 買取店にとって市場は仕入れの場である前に、買った商品の売り先である
  • いちばん危ないのは、相場を知らないまま売ること。安く買えても意味がなくなる

古物市場とは何か

古物市場は、中古品を業者どうしで売り買いするためのオークションです。
主催しているのも古物商で、参加できるのも古物商に限られます。
一般のお客様は入れませんし、見学もできないところがほとんどです。

全国に数百の市場があるとされ、毎日どこかで開かれています。
ブランド品、宝石、時計、着物、骨董、家具、機械工具、カメラ、酒。
扱うものは市場ごとに違い、同じ品物でも出す場所によって値段が変わります。

形式は大きく2つです。
会主が読み上げて参加者が声や手で応じるせりと、 紙やタブレットで金額を書いて最高額が落とす入札。
近年はオンラインで参加できる市場も増え、会場に行かずに買えるようになりました。

買取店にとっては、仕入れの場ではなく売り先

古物市場を調べると、出てくる記事のほとんどは「安く仕入れて高く売る」という書き方をしています。
これはせどりや物販をする人の目線です。
買取店を開くなら、見る向きが逆になります。

同じ市場でも、立場によって役割が変わる
物販・せどりの人 市場は仕入れ先。安く買えるかどうかが勝負。売り先はメルカリやヤフオク、店舗
買取店 仕入れ先はお客様。市場は売り先。買った商品を現金に戻す出口として使う

買取店の商売は、お客様から買って、市場で売る。
この往復で成り立っています。
つまり市場でいくらで売れるかを知らないと、そもそもお客様にいくらで買えばいいかが決まりません。
売り先の相場が、買取価格の上限を決めているということです。

ここを取り違えたまま開業すると、査定のときに根拠がなくなります。
高く買いすぎれば赤字になり、安く買いすぎればお客様は帰ってしまう。
買取店にとって市場は、仕入れの場所というより値段の物差しです。

参加するために必要なもの

入るための条件は、市場によって差はありますが、おおむね次の3つです。

古物商許可ほぼ例外なく必須です。許可証の提示を求められます。まだ取っていない方は古物商許可の取り方をご覧ください
既存会員の紹介多くの市場で求められます。誰の紹介で入ったかが記録され、支払いのトラブルが起きたときは紹介者にも話が及びます。だから簡単には紹介してもらえません
身分の確認許可証のほか、身分証、名刺、会社の登記事項証明書などを求められることがあります
紹介が最初の壁になります。 古物商許可を取っただけでは、多くの市場には入れません。 業界に知り合いがいない状態で開業した人が、いちばん最初に行き詰まるのがここです。 紹介なしで入れる市場、オンライン専門の市場もありますが、 どこでも扱っている品物の傾向が違うため、自分の商材と合うかを先に確かめる必要があります。

入会金・年会費・保証金の目安

費用は市場ごとに本当にばらつきます。
無料に近いところもあれば、まとまった額を求めるところもあります。
下の数字は一般的に見られる範囲で、必ず主催者に直接ご確認ください。

名目目安性格
入会金1万〜10万円ほど入るときの一度きり。戻ってきません
年会費1万〜5万円ほど毎年かかります。月会費のところもあります
保証金10万〜30万円ほど預けるお金。落札代金の未払いに備えるためのもので、退会時に戻るのが一般的です

保証金は費用ではなく預け金ですが、手元の現金からは出ていきます。
複数の市場に入るとその分だけ寝てしまうため、開業時の資金計画では見落とさないようにしてください。

市場の種類。どこへ行くかで結果が変わる

市場には得意分野があります。
同じ指輪でも、宝石を専門に扱う市場と、なんでも扱う総合の市場では値が違います。
強い市場に出せば高く売れ、そうでない市場に出せば安く流れる。
それだけのことですが、差は小さくありません。

種類扱うもの特徴
総合市場ブランド、貴金属、家電、日用品まで幅広く量が出る。まとめて処分しやすいが、専門品は値が伸びにくい
ブランド・宝石バッグ、時計、宝飾品参加者の目が厳しく、本物か偽物かの判断も速い。相場が立ちやすい
道具・骨董茶道具、掛軸、陶磁器、古美術目利きの世界。同じ品でも評価が割れる
専門市場機械工具、カメラ、着物、酒、金券などその分野を探している買い手が集まる。狙いを絞れる
オンライン市場市場によって様々移動が要らない。写真と説明だけで判断するため、現物の下見はできない

開業したての段階では、まず1つか2つに絞って通うほうが結果が出ます。
顔を覚えられ、相場の感覚がつかめてくるまでには、ある程度の回数が必要だからです。

当日の流れ。下見から精算まで

  1. 受付・下見 開始前に会場に入り、並んだ品物を自分の目で見ます。ここが最も大事な時間です。 状態を確かめ、いくらまでなら出せるかを先に決めておきます。 決めずに始めると、その場の空気で値を追いかけることになります。
  2. せり、または入札 せりは会主の読み上げに合わせて応じます。動作は市場ごとに独特で、 初めてだと何が起きているか分からないことも珍しくありません。 入札は札やタブレットに金額を書いて出す方式で、こちらは静かに進みます。
  3. 落札 最高額をつけた人が落とします。落札後の取り消しは基本的にできません。 後から気が変わっても引き取ることになります。
  4. 精算 その日のうちに支払う市場が多く、現金を求められることもあります。 売った側は、手数料を引かれた額が後日振り込まれるのが一般的です。
  5. 引き取り・発送 落札品はその場で持ち帰るか、配送を手配します。 大きな家具や機械は運搬の手段を先に考えておかないと、落としてから困ります。

手数料の仕組みと、手取りの計算

市場は手数料で成り立っています。
買う側にも売る側にもかかり、 おおむね落札額の数パーセントから10パーセント程度という市場が多く見られます。
定額の出品料や、送料、保管料が別にかかることもあります。

落札額がそのまま手取りになるわけではありません。 たとえば10万円で売れても、売り手数料が5パーセントなら手元に残るのは9万5千円。 さらに送料や振込手数料が引かれます。 お客様からいくらで買うかを考えるときは、この引かれたあとの金額から逆算します。

初めての人がつまずく5つ

1 紹介が見つからない 許可は取ったが、入れる市場がない。開業前に、どこに売るのかを決めておかないとここで止まります。
2 せりの動作が分からない 合図の出し方も進む速さも市場ごとに違います。最初の数回は買わずに、見るだけと決めて行くほうが安全です。
3 上限を決めずに手を上げる 競り合うと、つい追いかけてしまいます。下見の段階で上限を紙に書いておくと止まれます。
4 状態の見落とし 落札後の返品はできません。傷、欠品、修理歴、付属品の有無。下見で確かめるのは自分の責任になります。
5 支払いの現金 当日現金の市場もあります。いくら持っていくかを先に確認しておかないと、落としてから慌てます。

相場を知らないまま売ると何が起きるか

開業してすぐの時期に起きやすいのが、安く買えたのに儲からないという状態です。
お客様から相場より安く買えたとしても、それを市場でさらに安く売ってしまえば、差は残りません。

たとえば、あるブランドのバッグをお客様から3万円で買ったとします。
強い市場に出せば5万円で売れるものが、扱いの薄い市場に出したために3万5千円にしかならない。
手数料と送料を引くと、残るのはわずかです。
同じ品物、同じ買値でも、出す場所だけで結果が変わります。

この差は、通い続けて相場が体に入るまで埋まりません。
逆に言えば、売り先とその相場を先に持っている状態で開業できれば、最初の数か月がまったく違うということです。

古物査定の窓口について

売り先の入り方を、開業の前に知っておく

ここまで読んで、いちばん引っかかるのは紹介と相場だと思います。
許可は自分で取れます。
ただ、どの市場に入れるのか、 自分が扱う品物がいくらで売れるのかは、外からは分かりません。

ひとりで始める場合 許可を取る → 紹介者を探す → 通いながら相場を覚える。ここに時間がかかり、その間の買取は手探りになります
研修を受ける場合 どの市場に、どう入り、何をどこで売ると高いのか。開ける前に判断基準を持った状態で始められます

古物査定の窓口は、フランチャイズに加盟せずに買取店を始めるための研修です。
5日間の対面で、本物と偽物を手に取りながら本物と偽物の見分け方を身につけ、 査定、集客、そして自分の売り先の作り方までお伝えします。
加盟金もロイヤリティもありません。

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よくある質問

古物商許可がなくても古物市場に参加できますか
できません。古物市場は古物商どうしの取引の場で、許可の確認は必ず行われます。まず古物商許可を取得してください。
紹介者がいないと古物市場に入れませんか
多くの市場では既存会員の紹介を求められます。ただし紹介なしで受け付けている市場や、オンライン専門の市場もあります。扱う品物が自分の商材と合うかを含めて、個別に問い合わせて確かめることになります。
古物市場の一覧はどこで見られますか
網羅した公的な一覧はありません。多くの市場は一般向けに情報を出しておらず、業者どうしのつながりの中で伝わっていきます。古物商の組合に加入する、すでに参加している業者に聞く、という順路が現実的です。
古物市場は買うだけ、売るだけでも使えますか
どちらでも構いません。買取店であれば、買った商品を現金に戻すために売る側で使うことのほうが多くなります。
個人でも古物市場に入会できますか
法人でなければ駄目という市場ばかりではありません。個人事業主として古物商許可を持っていれば受け付けるところもあります。市場ごとに条件が違うため、直接ご確認ください。
オンラインの古物市場だけで足りますか
移動が要らず始めやすい一方、現物を手に取れないという弱点があります。状態の判断を写真に頼ることになるため、目が育っていない時期は差が出やすいところです。会場に通える市場を1つ持っておくほうが、相場の感覚は早く身につきます。
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※ 入会金・年会費・保証金・手数料の金額は、一般的に見られる範囲を示したものです。市場ごとに大きく異なりますので、参加を検討される際は必ず主催者にご確認ください。

自分の看板で、買取店を開く。
5日間で、本物と偽物の見分け方から、店を開けるところまで。ゼロ期生は770,000円、募集は1〜3名です。
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