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お金と契約

一人で買取店をやる。
店番と出張は、同時にできません。

買取業は一人で回せる商売です。実際、一人で月に100万円の営業利益を出している店があります。ただし前提が一つあります。店番をしながら出張には行けません。この一点をどう設計するかで、一人でやれる上限が決まります。

先に結論
  • 一人で回る商売です。ただし店番と出張は両立しません
  • 先に決めるのは店舗型か、出張型か。この一択で1日の形が変わります
  • 一人でこなせるのは月に40〜60件が現実的な上限です
  • 人を増やす前に、1件あたりの金額を上げるほうが先です

店舗型か、出張型か

一人で運営するとき、最初にぶつかるのがこれです。 店を開けていれば出張に行けず、出張に出れば店が閉まります。 両方やろうとすると、どちらも中途半端になります。

店舗型を選ぶ場合 決まった時間に開けて、来られたお客様を待ちます。 1件あたりの金額は小さめですが、移動時間がありません。 家賃という固定費が乗るので、 地域に知られるまでの半年をどう耐えるかが課題になります。
出張型を選ぶ場合 自宅を営業所にして、予約が入った家に伺います。 家賃がかからず、1件あたりの金額が大きくなります。 ただしその場で値段を言う力が要ります。 持ち帰って調べます、が使えません。
一人で始めるなら、出張型のほうが噛み合います 理由は3つです。 家賃が要らないので耐える期間が短い。 1軒でまとめて見られるので1件あたりの金額が大きい。 予約制なので、自分の時間を自分で組める。 店番をしていると、来ない時間もそこにいなければなりません。 一人にとって、この待ち時間が一番高くつきます。

一人の1日

出張型を主軸にした場合の、実際の1日を並べます。

午前 9時〜11時 前日に買った品の整理と、売り先への出荷。 ここを溜めると在庫が現金を食います。買ったら翌日には流す、を守ります。
午前 11時〜12時 問い合わせの返信と、訪問の予約入れ。 電話は移動中に出られないので、時間を決めて折り返します。
午後 13時〜17時 出張買取。1日2件から3件が現実的です。 移動を含めて1件あたり1時間半を見ます。 近い地域でまとめて入れると4件まで伸びます。
夕方 17時〜18時 台帳の記入と、買った品の確認。 古物台帳は義務です。その日のうちに書かないと、あとで必ず抜けます。

この形だと、週5日で月に40〜60件になります。 これが一人の上限です。

出張買取に持っていく査定の道具一式
持っていく道具は多くありません。判断する範囲のほうが、荷物より重要です。

一人でこなせる上限

月50件として、1件あたりの粗利で数字がどう変わるかを並べます。 自宅を営業所にした前提です。

1件あたりの粗利月の営業利益
1万円(貴金属のみ)約25万円
2万円(+時計・ブランド)約75万円
3万円(+宝石・切手など)約125万円

件数はどれも同じ50件です。 働く時間も、走る距離も、変わっていません。 変わったのは、1軒で何を見られるかだけです。

一人でやるということは、件数に天井があるということです。 その天井の中で結果を変えられるのは、 1件あたりの金額しかありません。

人を増やす前にやること

売上を伸ばしたいとき、多くの方が人を雇うことを考えます。 しかし買取業では、人を増やしても件数が比例して増えるとは限りません。

理由は、査定ができる人がすぐには育たないからです。 雇った人が値段を言えなければ、その人が行った現場は買えずに終わります。 人件費だけが増えて、粗利が増えないという形になります。

順番としてはこうなります。

自分が判断の型を持っていない状態で人を雇うと、 教えるものがないまま現場に出すことになります。 一人でやり切れる型を作ってから、それを渡す。 これが人を増やすときの順番です。

よくある質問

買取店は一人で運営できますか。
できます。実際に一人で運営している買取店は多くあります。ただし店番をしながら出張買取に行くことはできないため、店舗型と出張型のどちらを主軸にするかを最初に決めてください。両方を中途半端にやると、どちらの成果も出ません。
一人だと月に何件くらい対応できますか。
出張買取を主軸にした場合、移動を含めて1件あたり1時間半を見て1日2〜3件、週5日で月に40〜60件が現実的な上限です。近い地域でまとめて予約を入れられれば1日4件まで伸びますが、その分だけ整理と台帳の時間が圧迫されます。
一人で始めるなら店舗型と出張型のどちらがいいですか。
出張型のほうが噛み合います。家賃がかからないため軌道に乗るまで耐える期間が短く、1軒でまとめて見られるため1件あたりの金額が大きくなり、予約制なので時間を自分で組めます。店番は来店がない時間もその場にいる必要があるため、一人にとっては待ち時間が最も高くつきます。
一人で月100万円の利益は可能ですか。
月50件で1件あたりの粗利が2〜3万円あれば届きます。件数を増やすのではなく、1件で見られる商材の幅を広げるほうが現実的です。同じ50件でも、貴金属だけを見る場合と時計や宝石まで見る場合では、月の利益が数倍変わります。
人を雇うべき時期はいつですか。
自分の中に教えられる型ができてからです。買取業では、雇った人が値段を言えなければその現場は買えずに終わるため、人件費だけが増えて粗利が増えない状態になります。まず自分が扱える商材を広げ、売り先を増やしてから人を入れてください。
出張中の電話にはどう対応していますか。
移動中や査定中は出られないため、時間を決めて折り返す形が一般的です。午前中に問い合わせの返信と予約入れをまとめ、午後を訪問に充てるという組み方をしている店が多く見られます。取りこぼしが気になる場合は、電話の受付を外部に委託する方法もあります。
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この記事の数字は当社および提携店の実績をもとにした目安です。地域、商圏、扱う商材、集客の方法によって変わります。特定の収益を保証するものではありません。

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