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お金と契約

買取店は儲かるのか。
粗利率と件数で、ほぼ決まります。

買取業の利益は買った値段と売れた値段の差です。単純ですが、そのぶんごまかしが効きません。商材ごとの粗利率、1件あたりの単価、月に何件で黒字になるか。そして、売上が出ているのに現金が減る理由を数字で書きました。

先に結論
  • 買取業の粗利率は商材によって10%から40%まで開きます
  • 1店舗の目安は月間の買取件数50件、1件あたりの粗利2万円です
  • ここから月の粗利100万円が立ち、家賃と人件費を引いて残ります
  • 売上があるのに現金が減るのは、在庫にお金が変わっているからです

利益がどこから出るか

買取業の利益は一行で表せます。

売れた値段 − 買った値段 − 手数料 = 粗利 ここに家賃、人件費、広告費を引いたものが営業利益です。 在庫を持つ商売なので、買った時点では利益はまだ確定していません。

製造業や飲食業と違い、原価を自分で下げる工夫はほとんどできません。 原価は自分が言った買値そのものだからです。 だからこの商売は、いくらで買うかを決める力がそのまま利益率になります。

安く買えば粗利は増えますが、お客様は他店と比べて離れます。 高く買えば集まりますが、粗利が消えます。 正しい相場を知っている人だけが、その間の一点を選べます。 相場を知らない人は、安すぎるか高すぎるかのどちらかに寄ります。

商材ごとの粗利率

商材によって粗利率も、換金までの日数も違います。 代表的なものを並べます。

商材粗利率換金まで
金・プラチナ(地金)5〜15%数日
宝石つきジュエリー20〜40%2週間〜
ブランドバッグ15〜30%1週間〜1ヶ月
高級時計10〜20%1週間〜1ヶ月
切手・古銭20〜40%2週間〜
生活雑貨・家電30〜50%1ヶ月〜

ここで見てほしいのは、粗利率が高いものほど換金が遅いという関係です。

金は薄いが、速い 相場が公開されているため、誰が買っても値段は近くなります。 粗利率は5〜15%と薄いのですが、数日で現金に戻ります。 同じ100万円を年に何回転できるかで考えると、実は効率が高い商材です。
雑貨は厚いが、遅い 粗利率は30〜50%と大きく見えますが、 1点あたりの金額が小さく、売れるまで数ヶ月かかることもあります。 置き場所と手間が費用として乗ります。 率だけを見て選ぶと、現金が回らなくなります。
トレイに並べた貴金属とジュエリーを査定しているところ
粗利率だけでなく、何日で現金に戻るかまで含めて商材を選びます。

月にいくつ買えば黒字になるか

1店舗を回すのに必要な数字を置きます。 小さなテナントを1人か2人で運営する前提です。

項目月額備考
家賃15万円路面小型
人件費35万円1〜2名
広告費20万円チラシ・地図
その他経費10万円光熱・通信
必要な粗利80万円ここで収支ゼロ

1件あたりの粗利を2万円とすると、 月40件でようやく収支がゼロです。 利益を100万円残すなら、月90件という計算になります。

ここで多くの方が気づきます。 件数を2倍にするのは大変ですが、1件あたりの粗利を2倍にするのは、扱える商材を増やすだけで起こるということです。

同じ1件でも、金額はまったく違います 来店されたお客様が、金のネックレスだけを出した場合と、 そこにジュエリー、時計、切手まで出した場合。来店数は同じ1件です。 違うのは、こちらが何を見られるかだけです。 集客を増やす前に、1件から取れる幅を広げるほうが、費用がかかりません。

売上があるのに現金が減る理由

買取業でつまずく人の多くは、赤字ではなく現金切れで止まります。 理由は在庫です。

たとえば月に300万円ぶん買い、そのうち200万円ぶんが売れて260万円になったとします。 帳簿の上では利益が出ています。 しかし現金は300万円出て260万円しか戻っていません。 残りの100万円ぶんは、まだ棚の上にあります。

これが毎月続くと、利益が出ているのに残高だけが減っていきます。 対策は3つです。

この3つはどれも、買うときの判断に戻ります。 いくらで買うか、そもそも買うかどうか。 利益率も、現金の回り方も、その一点で決まっています。

よくある質問

買取店の粗利率はどれくらいですか。
商材によって10%から40%まで開きます。金やプラチナの地金は相場が公開されているため5〜15%と薄く、宝石つきのジュエリーや切手は20〜40%になります。ただし粗利率が高い商材ほど換金までの日数が長い傾向があるため、率だけで判断しないでください。
1件あたりの買取金額はどれくらいですか。
商材と集客の方法で大きく変わりますが、貴金属とブランド品を扱う買取専門店であれば、1件あたりの粗利で2万円前後が一つの目安です。1件の中でいくつの商材を見られるかによって、この数字は倍にも半分にもなります。
月にどれくらい買えば黒字になりますか。
小型のテナントを1〜2名で運営する場合、家賃15万円、人件費35万円、広告費20万円、その他10万円として、月に80万円の粗利で収支がゼロです。1件あたりの粗利を2万円とすると月40件です。自宅を営業所にすれば家賃が消えるため、必要な件数は下がります。
利益が出ているのに現金が減るのはなぜですか。
買った品が在庫として残っているためです。買取業は先に現金を出して品物に変え、売れてから現金に戻る商売です。帳簿上の利益と手元の現金はずれます。在庫の上限を金額で決め、換金の速い商材を柱にすることで、このずれを小さくできます。
集客を増やせば利益は増えますか。
増えますが、費用も増えます。広告で来店数を2倍にするには広告費もほぼ2倍になります。一方、1件のお客様から見られる商材の幅を広げることには、追加の費用がかかりません。同じ来店数でも、貴金属しか見られない店と、時計や切手まで見られる店では、1件あたりの金額が変わります。
在庫を持たない運営はできますか。
貴金属を軸にすればかなり近づけます。相場が公開されており、買った当日か翌日には売り先に流せるためです。ブランド品や時計は売れるまでに時間がかかるため、資金の余裕に応じて量を調整してください。
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この記事の数字は当社および提携店の実績をもとにした目安です。地域、商圏、扱う商材、集客の方法によって変わります。特定の収益を保証するものではありません。

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