真贋の見方
シャネルの本物と偽物。
カードもシールも、証明ではありません。
ギャランティカードがあるから安心、という判断がいちばん危ないです。
カードもシールも作られます。
そして本物なのにシールがない個体が、いま普通に出回っています。
順番に説明します。
公開日:2026年8月15日 / 最終更新日:2026年8月15日
先に結論
- ギャランティカードもシリアルシールも、模造されます
- シールがないシャネルは、いま正常です。マイクロチップへ移行しました
- カードと本体の番号が一致しない仕様の時期もあります。不一致=偽物ではありません
- 高額かつ相場が動く品目です。開業初期は無理に扱わないという判断があります
カードとシール、それぞれ何なのか
ギャランティカード
製品に付属する黒いカードです。購入証明ではなく、製品に添えられる管理用のカードという位置づけです。カード単体が流通することもあります
シリアルシール
バッグの内側に貼られた番号のシールです。上から透明のフィルムで保護されています。製造の時期を表す番号が入っています
どちらも製品の情報を示すもので、
「この個体を正規品と認定した証明書」ではありません。
ここを取り違えると判断を誤ります。
シールがない個体が正常な理由
2021年ごろからの変化
シャネルはシリアルシールを廃止し、マイクロチップを埋め込む方式へ移行しました。
つまり新しい年代の個体には、シールが貼られていません。
「シールがないから偽物」という判断は、いまは成立しません。
そしてチップは、一般には読み取れません。
買取の現場では、判断材料が1つ減ったことになります。
よくある誤解
| よく言われること | 実際のところ |
| カードがあれば本物 | カードも作られます。カード単体で売買されることもあります |
| カードと本体の番号が一致すれば本物 | そもそも一致しない仕様の時期があります。不一致だけでは判断できません |
| ココマークの向きで分かる | 1つの材料ですが、再現されています。単独では決め手になりません |
| ステッチの数を数えれば分かる | 同じ型でも製造時期で差があります。基準として使うには経験が要ります |
チェック項目を全部通ったから本物、という判断が危ないです。
作る側も、同じ記事を読んでいます。
1つでも引っかかったら止めるという使い方に変えてください。
現場で見る順番
- 年代と仕様が噛み合っているか
シールの有無、金具の仕様、型。その年代にありえない組み合わせになっていないかを見ます
- 革とキルティングを見る
ラムスキンやキャビアスキンの質感、ステッチの立ち方。手触りの情報量が多い部分です
- 金具とチェーンを持つ
重さ、メッキの質、チェーンの編み。持った瞬間の重量感は作りにくい部分です
- 付属品と本体の整合を見る
カード、保存袋、箱。揃っているかより、揃い方が自然かを見ます
- 判断がつかなければ、買わない
シャネルは1点の金額が大きく、失敗の傷も大きくなります。無理に結論を出さないでください
扱うかどうかの判断
正直に書きます。
シャネルは、開業して間もない段階で扱うには重い品目です。
| 理由 | 中身 |
| 単価が高い | 1点で数十万円。判断を1回外すと、その月の利益が消えます |
| 模造の水準が高い | 外装での判別が難しく、比較の材料が要ります |
| 相場が動く | 正しく見抜いても、在庫を持つ期間が長ければ損失が出ます |
まずは貴金属など判断のつきやすい品で回転を作る。
扱う範囲は、比較の材料が貯まってから広げる。
この順番のほうが、結果的に早く伸びます。
古物査定の窓口について
扱わないと決めるのも、判断のうちです。
全部の品目を扱えるようになる必要はありません。
自信を持って買える範囲を決めて、その中で回す。
範囲は続けるほど広がります。
独学で始める場合
どこまでが自分の範囲かを、失敗しながら決めることになります
研修を受ける場合
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よくある質問
- ギャランティカードがあれば本物ですか。
- いいえ。
カードも模造されますし、カード単体で流通することもあります。
カードは製品に添えられる管理用のカードであって、その個体を正規品と認定した証明書ではありません。
- シリアルシールがないシャネルは偽物ですか。
- 違います。
2021年ごろにシリアルシールは廃止され、マイクロチップを埋め込む方式へ移行しました。
新しい年代の個体にはシールがないのが正常です。
- カードと本体の番号は一致しますか。
- 一致しない仕様の時期があります。
したがって、不一致であることだけを根拠に偽物と判断することはできません。
年代ごとの仕様を踏まえて見る必要があります。
- マイクロチップは読み取れますか。
- 一般に開かれた読み取り手段はありません。
買取の現場ではチップを判断材料にできないため、革・金具・年代との整合を見る比重が上がっています。
- 開業したての頃、シャネルは扱わないほうがいいですか。
- 無理に扱う必要はありません。
単価が高く、模造の水準も高く、相場も動きます。
まず判断のつきやすい品目で回転を作り、比較の材料が貯まってから範囲を広げるほうが安全です。
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この記事は2026年8月時点の一般的な実務をもとに書いています。
仕様や表記はブランド側の変更により変わります。特定の判別方法を保証するものではありません。
高額品の判断は、正規店や専門の鑑定機関での確認をおすすめします。