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他業種からの参入

不用品回収で捨てている物に、
値段をつける。

積み込んだトラックの中に、売れる物が必ず混ざっています。値段が分からないから処分の山に入れている。それだけです。買い取るには許可が別に要り、許可があっても値段をつけられなければ買えません。順番に書きます。

先に結論
  • 回収の許可と、買取の許可はまったく別のものです
  • 買い取って売るなら古物商許可が要ります。19,000円と約40日
  • 許可があっても、値段をつけられなければ買えません
  • 買取ができると、処分費が減り、請求額が下がり、利益は増えます

回収の許可と買取の許可は別

ここを混同されている方が多いところです。 目的がまったく違う許可です。

許可何のためのものか
一般廃棄物収集運搬業ご家庭から出たごみを運ぶための許可。市町村が出します。新規の許可はほとんど出ません
産業廃棄物収集運搬業事業活動で出たごみを運ぶための許可。都道府県が出します。家庭のごみには使えません
古物商許可中古品を買い取って売るための許可。都道府県公安委員会が出します。ごみを運ぶ許可ではありません
古物商許可では、ごみを運べません。 逆に、廃棄物の許可では、買い取って売ることができません。 買取を始めるなら、いま持っている許可とは別に古物商許可が要ります。

なお古物商許可は、手続きとしては難しくありません。 管轄の警察署に申請して、19,000円と約40日。 すでに法人でも個人事業でも、そのまま申請できます。

許可の取り方を詳しく 必要書類、費用、そして許可が下りるまでの約40日。 申請の流れを順番に書いています。詳しく見る →

「無料回収」でも許可が要る場合

よくある誤解です。 お金を頂いていないから許可は要らない、とはなりません。

無償で引き取った品を、売って利益を出すのであれば古物の取引です。 その時点で古物商許可が必要になります。

古物商許可が要らない場合 引き取った品を自分で使う、または廃棄するだけ。転売しない場合です
古物商許可が要る場合 引き取った品を売る。有償・無償を問わず、転売するなら必要です

判断に迷う場合は、管轄の警察署に確認してください。 無許可営業は3年以下の懲役または100万円以下の罰金です。 軽く見ていい話ではありません。

現場で多い取りこぼし

珍しい品ではありません。 ほぼ毎回の現場に、あります

処分の山に入りやすい物本当のところ
切れたネックレス、片方だけのピアス金なら重さで買えます。壊れていてもデザインが古くても関係ありません
止まっている腕時計機械式は動かなくても値がつくものがあります。電池切れも同じです
古いカメラ、レンズフィルムカメラはいま値が戻っています。レンズだけでも売れます
使いかけの古い切手、はがき額面に近い値で動きます。まとめて重さで買うやり方もあります
茶碗、掛け軸、古い道具大半は値がつきませんが、まれに大きいものが混ざります。分かる人に見せる仕組みが要ります
箱のないブランドバッグ箱と保証書がなくても本体だけで買えます。値は下がりますがゼロにはなりません

毎回の現場で、1点でも拾えれば積み上がります。 逆に、知らないまま回り続けると、その分は処分費を払って捨てていることになります。

金額の構造が変わる

2トン車1台分の回収を1件、と考えてください。 買取ができない場合と、できる場合を並べます。

買取ができない場合
金額
作業費・人件費2名・半日
40,000円
処分費2トン車1台
35,000円
お客様への請求
75,000円
買取ができる場合
金額
作業費・人件費同じ
40,000円
処分費売れる物が抜けて積載が減る
25,000円
買い取った品の代金貴金属・時計・カメラなど
− 25,000円
お客様への請求
40,000円

請求は75,000円から40,000円に下がりました。 それでいて、こちらは買い取った品を売った利益が別に残ります

相見積もりで強いのは、ここです。 不用品回収は金額で比べられる仕事です。 同じ作業で請求額を下げられるなら、それだけで選ばれます。 値引きで下げるのとは違い、こちらの利益は減りません

金額は現場ごとに大きく変わるので、上の数字は構造を示すための一例です。 ただ向きは変わりません。買取ができると、請求額は下がり、取り分は増えます。

どの品目から始めるか

全部を扱おうとすると、どれも中途半端になります。 1つに絞って、そこだけ確実にする

  1. 貴金属から ほぼ毎回の現場にあり、相場が公開されていて、重さで計算できます。判断がぶれにくく、覚える量も一番少ない。ここから始めるのが最短です
  2. 次に時計 点数は少なくても1点あたりが大きい。動かない品でも値がつくと知っているかどうかで、拾える数が変わります
  3. ブランド品は後回しでいい 本物か偽物かの判断が要り、相場も動きます。慣れるまでは無理に買わないほうが安全です

扱わないと決めた品目は、買い取れる業者に回して手数料を頂く形もあります。 自社で全部やる必要はありません。

買い始めたら、古物台帳が要ります。 買った品の記録と、相手の本人確認。 これは開けてから覚えるものではなく、始める前に形を作っておくものです。
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よくある質問

不用品回収の許可があれば、買取もできますか。
できません。一般廃棄物収集運搬業や産業廃棄物収集運搬業の許可は、ごみを運ぶための許可です。買い取って売る場合は古物商許可が別に必要になります。逆に古物商許可では、ごみを運ぶことはできません。目的が違う許可なので、両方必要になる場合があります。
無料回収した品を売る場合も、古物商許可は必要ですか。
必要です。お金を頂いていないから許可は要らない、とはなりません。無償で引き取った品であっても、売って利益を出すのであれば古物の取引にあたります。無許可営業は3年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象です。判断に迷う場合は管轄の警察署に確認してください。
古物商許可はどうやって取りますか。費用はいくらですか。
管轄の警察署の生活安全課に申請します。費用は19,000円で、許可が下りるまで約40日かかります。すでに法人や個人事業で不用品回収をされている場合、新しく会社を作る必要はなく、そのまま申請できます。法人の場合、定款の事業目的に古物営業に関する記載がないと変更を求められることがあります。
現場でどんな物を見逃していますか。
壊れた金のネックレスや片方だけのピアス、止まっている腕時計、古いフィルムカメラとレンズ、切手やはがき、箱のないブランドバッグなどです。どれも珍しい品ではなく、ほぼ毎回の現場にあります。値段が分からないために処分の山に入れているだけ、という場合がほとんどです。
買取ができると、どのくらい変わりますか。
現場によって大きく変わりますが、構造は共通です。売れる品が抜けることで処分費が下がり、さらに買取代金を請求額から差し引けます。結果としてお客様への請求は下がり、こちらは買い取った品を売った利益が別に残ります。値引きと違ってこちらの利益は減らないため、相見積もりに強くなります。
どの品目から覚えるのがいいですか。
貴金属からをおすすめします。ほぼ毎回の現場にあり、相場が公開されていて重さで計算できるため、判断がぶれにくく覚える量も少なくてすみます。次が時計です。ブランド品は本物か偽物かの判断が要り相場も動くため、慣れるまでは無理に扱わないほうが安全です。
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この記事は2026年9月時点の古物営業法および廃棄物処理法の内容と、買取および不用品回収の一般的な実務をもとに書いています。記載の金額は構造を示すための一例で、実際の相場や費用を保証するものではありません。許可の要否について判断に迷う場合は、管轄の警察署および市町村にご確認ください。

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