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売り先と仕入れ

買い取った金・プラチナは、どこに売るのか。

金やプラチナは、買い取った日が利益の確定日ではありません。売り先に渡して、代金を受け取って、はじめて粗利になります。売り先は1種類ではなく、何を見て選ぶかで手残りが変わります。公開されている情報で確かめられる範囲で、整理しました。

この記事は業者向けです。
買取店、および遺品整理・不用品回収・引越し・解体など、現場で金・プラチナを買い取る立場の方に向けて書いています。

佐藤さん(開業を検討中)買い取った金やプラチナは、どこに売ればいいんですか?

先に結論安場さん
  • 売り先は大きく地金商・精錬業者・古物市場・同業者の4種類です
  • 地金や純度の高い品は地金商、ジュエリーや混ざった品は精錬業者、という分け方が出発点になります
  • 選ぶときに見るのは重さと品位の測り方・手数料と引き取りの単位・支払いの早さ・本人確認と取引記録の4点です
  • 買取価格を高く見せる売り先より、条件を書面で出してくれる売り先のほうが計算が崩れません

売り先の4つの種類

買い取った金・プラチナの出口は、1つに決める必要はありません。
品の形や量によって、向く売り先が違います。

売り先どんな売り先か・向く品
地金商貴金属の地金を扱う会社です。
買取価格を公表している会社が多く、窓口や郵送で持ち込みを受け付けています。
地金に近い形の品が向きます
精錬業者貴金属のスクラップを受け入れ、溶かして成分を分析し、その結果で精算する会社です。
ジュエリー、歯科用、工業用など、形や純度がまちまちな品はここに集まります
古物市場古物商同士が品を出し合い、入札やせりで売買する場です。
貴金属も出品されますが、市場ごとに強い商材が違います。
会員になる条件も市場ごとです
同業者貴金属を専門に扱う買取店や卸です。
少量でも受けてもらえることがある一方、あいだに1社入るぶん、条件は個別の交渉になります

どれが正解という話ではありません。
自社が扱う品の形と量に合う売り先を、品ごとに分けて使う、 という考え方が出発点になります。

地金商や精錬業者は、会社ごとに公式サイトで買取の流れや受け入れ条件を公開していることがあります。
社名で選ぶ前に、公式の公開情報で条件を読み比べてください。

見る点1 重さと品位の測り方

売り先の計算は、重さと品位(純度)で決まります。
ここの測り方が自社の見立てと食い違うと、買値と売値のあいだで損が出ます。

まず、自社で測る道具を持ってください 売り先の測定結果と自社の見立てを見比べられないと、どちらが正しいのか判断できません。
見立てが外れた回数を数えておくと、売り先を替えるか、自社の弾き方を直すかの材料になります。

見る点2 手数料と引き取りの単位

買取価格が高く見えても、引かれるものを足すと逆になることがあります。
見る場所は3つです。

  1. 手数料の有無と率精錬や分析にかかる費用が、どの時点で、何を基準に引かれるのか。
    公開されていない場合は、見積もりで書面にしてもらいます
  2. 最低の受け入れ量1回に持ち込める下限があるか。
    下限があると、量がたまるまで在庫を持ち、相場の変動を自分で背負います
  3. 相場の確定のしかた持ち込んだ時点の相場で確定するのか、分析が終わった時点で確定するのか。
    確定までの時間が長いほど、変動の影響を受けます

買取価格の計算の仕方は、 貴金属の相場の読み方に書きました。
そこで引く精錬手数料の数字は、この3点を読んだ売り先の条件で入れ替えてください。

見る点3 支払いの早さ

買取は、先にお客様へ現金を払い、あとから売り先から回収する商売です。
支払いが遅い売り先ほど、その間の資金を自分で持つことになります。

資金が少ない開業のころほど、支払いの早さが効きます。
金額が大きい品ほど、売り先に渡してから代金が入るまでの日数を、事前に聞いておいてください。

出張で買った品は、8日間は手元に置くのが安全です 訪問購入では、転売そのものは禁止されていません。
ただ、クーリングオフ期間の8日以内に手放すと通知の手間があり、解除されたときに品を取り戻せない危険を負います。
売り先に出すのは、その後が安全です。 出張買取のクーリングオフに整理しました。

見る点4 本人確認と取引記録

売り先に出すときも、こちらは売る側の古物商です。
相手を確かめ、記録を残す義務は、買い取るときだけではありません。

お客様の本人確認は、本人確認の方法にまとめました。
買う側と売る側の両方の記録が揃っていると、万一、盗品の照会があったときにも説明できます。

安場さんの回答

ここまでは、公開情報で確かめられる範囲です。
実際にどこへ売るのかは、業界で長く取引してきた人に聞くのがいちばん早いので、 買取業界専門家の安場さんに聞きました。

買取業界専門家の安場さん 買取業界専門家・安場さんの回答

Q. 買い取った金・プラチナは、どこに売ればいいですか。

具体的な売り先と付き合い方は、研修で教えます。
ですので、安心してください。
開業したころに、売り先を自分で探し回る必要はありません。

窓口の開業サポートと研修では、 金・プラチナの売り先の選び方も扱っています。
先に自分で比べたい方は、上の4つの点で、候補の条件を読み比べてみてください。

よくある質問

買い取った金やプラチナは、どこに売るのですか。
主な売り先は、地金商、精錬業者、古物市場、同業者の4種類です。
地金に近い形の品は地金商、ジュエリーなど形や純度がまちまちな品は精錬業者、品の形と量で向く売り先が変わります。
地金商と精錬業者は、何が違いますか。
地金商は貴金属の地金を扱う会社で、買取価格を公表している会社が多くあります。
精錬業者は、スクラップを受け入れて溶かし、成分を分析した結果で精算する会社です。
どちらも会社ごとに公式サイトで流れや条件を公開していることがあるため、公開情報で読み比べてください。
売り先を選ぶとき、何を見ればいいですか。
重さと品位の測り方、手数料と引き取りの単位、支払いの早さ、本人確認と取引記録の4点です。
買取価格だけでなく、何がいつ引かれて、いつ代金が入るのかを書面で出してもらえる売り先のほうが、計算が崩れません。
手数料が公開されていない売り先は避けるべきですか。
避ける必要はありません。
公開されていない場合は、持ち込む前に見積もりで条件を書面にしてもらってください。
手数料の率だけでなく、最低の受け入れ量や相場の確定の時点も合わせて確認します。
売り先にも、本人確認や記録は必要ですか。
売る側も古物商として、相手と取引の記録を残します。
売り先が古物商の許可を持っているかを許可番号で確認し、古物台帳に記載し、伝票や計量・分析の結果も保管してください。
取引の金額や方法によって追加の確認が求められる場面があるため、所管の警察署や公的機関の案内で確かめてください。
出張買取で買った品は、すぐに売り先へ出せますか。
出張で買った品は、8日間は手元に置くのが安全です。
訪問購入では転売そのものは禁止されていませんが、クーリングオフ期間の8日以内に手放すと、お客様と引渡し先への通知が要り、解除されたときに品を取り戻せない危険を負います。
売り先に出すのは、その後が安全です。
古物査定の窓口の開業サポート

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金・プラチナをどこに売るかは、開業サポートと研修で具体的にお伝えします。
売り先を一から探し回らずに始められます。

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古物営業法(e-Gov法令検索)/計量法(経済産業省)/特定商取引法の訪問購入(消費者庁)。売り先の種類と見る点は、各社が公式サイトで公開している買取の流れ・受け入れ条件の一般的な構成を整理したもので、個別の条件は会社ごとに異なります。取引にあたっては、各社の公式の最新情報をご確認ください。

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